千葉県勝浦市興津海水浴場は、ビーチの国際環境認証ブルーフラッグを2023年5月より連続認証しました!
ブルーフラッグとは
ブルーフラッグとは、国際NGO FEE(国際環境教育基金)が実施するビーチ・マリーナ・観光用ボートを対象とした世界で最も歴史ある国際認証制度です。
①水質、②環境教育と情報、③環境マネジメント、④安全性・サービスの4分野、30数項目の認証基準※を達成すると取得でき、毎年の審査を通じて、ビーチやマリーナ等における持続可能な発展を目指しています。
ブルーフラッグは1985年にフランスで誕生し、2024年5月26日現在、世界51か国、5121か所が取得しています。特にヨーロッパでの認知度は高く、ブルーフラッグビーチは「きれいで安全で誰もが楽しめる優しいビーチ」として、多くの人々がバカンスに訪れます。
ブルーフラッグ認証プログラムは、SDGsの17ゴールにすべて関連しており、FEEではUNEP(国連環境計画)UNWTO(国連世界観光機関)等との連携のもと、世界各国においてこのプログラムを推進しています。
日本におけるブルーフラッグプログラムは、国内運営組織である 一般社団法人JARTA が実施しています。認証を取得するためにはJARTAに申請し、国内審査及び国際審査を受ける必要があります。現在、認証ビーチは、神奈川県鎌倉市「由比ガ浜海水浴場」(2016年4月取得)、福井県高浜町「若狭和田ビーチ」(2016年4月取得)、兵庫県神戸市「須磨海水浴場」(2019年4月取得)、千葉県山武市「本須賀海水浴場」(2019年4月取得)、神奈川県藤沢市「片瀬西浜・鵠沼海水浴場」(2021年4月取得)、神奈川県逗子市「逗子海水浴場」(2022年4月取得)、千葉県勝浦市「興津海水浴場」(2023年5月取得)、宮城県気仙沼市「小田の浜海水浴場」(2023年6月取得)、宮城県南三陸町「サンオーレそではま海水浴場」(2023年6月取得)、宮城県七ヶ浜町「菖蒲田海水浴場」(2023年6月取得)、岩手県陸前高田市「高田松原海水浴場」(2024年取得/岩手県内初取得)、大阪府貝塚市「二色の浜海水浴場」(2024年取得/大阪府内初取得)の12か所です。認証マリーナは、神奈川県逗子市「リビエラ逗子マリーナ」(2022年4月取得)「リビエラシーボニアマリーナ」(2024年取得)の2か所です。
私たちがブルーフラッグを取得する理由
「ブルーフラッグ」は国際NGO「国際環境教育基金(FEE)」が実施するビーチやマリーナ等を対象とした世界で歴史ある国際環境認証制度で、地域の経済的側面と環境的側面を両立させる持続可能な発展の実現を目指しています。4つのカテゴリー(①水質、②環境教育と情報、③環境マネジメント、④安全性とサービス)、全部で33項目の基準をクリアしなければ認証はされず、単純に海の水質が綺麗というだけでは取得は難しいということです。
ではなぜ苦労して取得を目指すのか?
自分たちの海が、国際的に「安心、安全で誰もが楽しめる優しいビーチ」であるという認証を得ることで、それがブランドともなり、他の海水浴場との違いが明確になる。取得後の来訪者による経済効果も期待され、来訪者、住民双方にとって、環境面への意識向上にも繋がります。地域住民の協力のもと、観光振興や地域活性化に資するものとして取組を行っています。
それと共にこの認証を取得するもう一つの意味は、この土地に住む人たちの気持ちではないかと思います。少子高齢化の日本で、その平均的なスピードを超える速さで高齢化、少子化、人口減少が進む市町村は多く、ここ勝浦もその1つです。
かつての賑わいを知る人たちが、自分たちが生まれ育った土地のこの先に、しだいに自信を持てなくなっていくのは致し方ない流れだと思います。
しかし、この土地の良さをもう一度見直して、皆が結束していくことこそが、今この時には必要ではないでしょうか。何かに対して真摯に取り組む姿が人を動かし、そこに近隣だけではなく、少しずつ外からも人が集まってくる。内外からの気持ちの結集がその土地に住む人たちにも自信とプライドを与え、これから育っていく子供たちの記憶にも刻み込まれる。
文字通り、その結集の旗印となるものとして「ブルーフラッグ」取得の、もう一つの意味があるのではないかと考えています。
photo:興津海水浴場にて
勝浦市での取り組み
勝浦市内には4つの海水浴場がありますが、興津海水浴場でブルーフラッグを取得しました。現在、興津海水浴場では、ブルーフラッグ取得を契機に、次のような取り組みを実施しています。これらはあくまで様々な問題を解決するための一歩であり、今後も地域が一体になって、美しい海を次世代にも継承していきたいと考えます。また、ブルーフラッグの目的はSDGsの理念と一致しており、「持続可能なまちづくり」を実現するため、その一環で「環境教育」にも積極的に取り組んでいます。
■施設整備
ブルーフラッグの認証基準に適合する施設として、新たに情報掲示板、車椅子対応駐車場、多目的トイレを整備しました。
水陸両用車椅子の無料貸し出しは、海水浴場開設期間中のみ実施しております。貸し出しの詳細は、 こちらから ご確認ください。
■環境教育
興津海水浴場ご利用案内
興津港に面した砂浜に開設され、滅多に遊泳禁止にならない非常に波静かな海水浴場です。JR外房線上総興津駅から徒歩3分とアクセスもとてもよい海水浴場です。砂浜が広く、小さなお子さんのいる家族連れには最適です。また、砂浜の西の半分は(※エコエリア)となっており、エリア内への立ち入りは制限していますのでご注意ください。
※エコエリアとはアカウミガメ産卵に配慮したエリアとなります。
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